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リストマーク ファーブーツ盗難事件 

2006年08月03日 ()
リエンさんとsyabuzoさんの誕生日プレゼントに!と思って書いたのですが・・・・・ゴメンナサイ、2人ともそれほど出番がない!orz


だって最近会ってないから、話し方とか言葉遣いがイマイチ上手く書けないんだよぅ(つД<)

しかも探偵がでてきたりとか世界観めちゃくちゃです。
でも気にするなb


・・・・・・さて、言い訳はこの辺までにしておいて。

本編は続きからどうぞー!

セビリアの片隅にある一室。
ここに探偵事務所を構えるアレクシオは、ひそやかにため息をついた。

依頼はわりと多く、きちんと全部解決している。
にもかかわらず事務所の会計は火の車。
「何で・・・・」と問うまでもなく原因は分かってる。

「シオ、今月こそ家賃払ってよー!」
そう言って部屋に入ってきたのはこの部屋の家主ことクルルだった。
「も、もうちょっと待って・・・・」
弱々しく言うアレクシオに、クルルは首を横に振った。
「もう3か月分も滞納してるんだよ、せめて1か月分ぐらい払ってよ」
クルルの言葉に「その1か月分の家賃がひねり出せれば・・・」とアレクシオは肩を落とした。

「払えないんだったら、出てってもらわないと・・・」
そこまで言いかけて、クルルが何かに反応したように固まる。
そうして慌てた様子で「また来るから、それまでに少しは家賃用意しておいてよ!」と叫んで事務所から出て行った。

程なくして、また事務所のドアが開くと、クルルが逃走した原因が入ってくる。
「おう、戻ったぜ!」
ドアを蹴破るような勢いで入ってきたのはこの事務所唯一の所員である、ハンスだった。
「たっだいまぁ・・・せんちょさん、かおいろわるいよ?どしたの?」
ハンスの腕の上に腰を下ろしているのは、ハンスの娘アザゼルだった。
年が年なので事務所の正式な所員ではないが、ハンスにくっついて事件現場や調査現場を歩き回っている。

足音が聞こえる前からその存在をキャッチして、逃げるクルルのハンス探知能力に少し感心しつつ、アレクシオはハンスに向き直った。
「・・・で、今日の調査はどうだった?」
ハンスがアザゼルを床に下ろし、答える。
「おう、自分の旦那が酒場娘に入れ揚げてるから、その酒場娘を突き止めてくれ、ってやつな。」
ハンスは酒場娘との交流が多いので、この手の依頼は情報を掴めるのが早いかもしれない、そう思って派遣してみたのだが・・・。

「簡単だ、セビリアの酒場の看板娘、ロサリオだったぞ。道理でどっかで聞いたような名前だとは思ったんだがな。」
どうやら無事に突き止めてきたらしく、アレクシオはほっと息をついて早速依頼主に報告しようと立ち上がると、アザゼルがアレクシオの机に身を乗り出してきた。
「あ、せんちょーさん、ほうこくしなくていいかも」
アザゼルの言葉にアレクシオは一瞬疑問符を浮かべた状態になったが、すぐに思い当たったらしくハンスのほうに向き直る。
「・・・・・・ハンス、事の経過を詳しく話せ。」
アレクシオの言葉に、いつの間にやら取り出した酒を傾けながら、ハンスは「応」と返事を返した。

「まぁ、以前からセビリアの酒場で聞いた事のあるような名前だったからな・・・ロサリオに確認に行ったんだ。」
「そしたらちょうど本人がいたんだよねー」
アザゼルの合いの手に「応」と答える。
「本人・・・・ってまさか旦那?」
アザゼルがコクリと頷く。
「ロサリオさんによくみつい・・・一杯おごってる仲だからって、パパとすぐに意気投合したんだよ」
アザゼルが慌てて言い換えた言葉が少し気にならなくも無かったが、あえてスルーして話の続きを促す。

「おう、それでな、まぁ飲むかって事で酌み交わしてたんだが、あの旦那酔うと気が大きくなるらしいな。」
どうやら最初は和やかに話していたのだが、その内酔ってくると「ロサリオがどっちのものか決着つけようじゃないか」と言う話になってきたらしい。
「勝負、っつってもあの旦那剣術をやってるわけでもないしな、それでまぁ飲み比べで勝負つけるかって事になったんだ。」
まぁ、勝負が飲み比べだったところで樽単位で酒を飲めるハンスの敵ではない。

「で、旦那を酔い潰した後は、負けたんだからもうロサリオには手を出さないってことを約束してもらってな、とても歩ける状態じゃなかったし、奥さんに迎えに来てもらったぜ。」
「そんで、おくさんがだんなさんつれて帰るときに、「こちらが報酬になりますので、お納めください」ってー。」
そういってアザゼルは封筒を取り出し、アレクシオに手渡した。
開けるとちゃりんと音がして、コイン数枚と紙切れが一枚出てくる。

「旦那を酔い潰した酒代は必要経費ってことで頼むぜ」
封筒に入っていた紙切れは、今回の報酬額とほぼ同じ額面の、セビリア酒場の領収書だった。
アレクシオは無言で立ち上がると、怒りに震えた手でデッキブラシをハンスの額に向かって投げつけた。

額にデッキブラシが命中してハンスが床に昏倒したとほぼ同時に、事務所のドアを叩く音がした。
「はぁい~」
アザゼルがドアを開けると、アザゼルとよく似た銀の髪を結った、ペチコート姿の女性が立っていた。
「あの、依頼をお願いしたいのですが・・・」
ハンスがデッキブラシの衝撃から立ち直るよりも前に、アレクシオは丁寧にその女性を事務所内へと導いた。


「これを探してほしいのです」
リエン、と名乗った女性が写真を取り出した。
「・・・・・・これ・・・・・・は?」
いや、聞かなくても分かっている。
だが、何故これをわざわざ探偵を雇ってまで探し出すのかが分からない。
写真の真ん中に写ってるもの。
大事そうにガラスケースに入れられたそれはどうみても「ファーブーツ」にしか見えなかった。

「・・・あの、これオスロで売ってるファーブーツ・・・ですよね?」
アレクシオが言った途端、リエンはキッと睨んで堂々たる風情で言った。
「既製品と同じにしないでください!これは夫syabuzoが努力に努力を重ねて作った究極のファーブーツで、我が家の家宝なんですよっ!」
リエンの剣幕に押されて、アレクシオが少し後退りながら「そ、そうですか」とだけ答える。
「で、このファーブーツを探せって事は、失くしたのか?」
ハンスの言葉にリエンは首を横に振る。

「いいえ、盗まれたんです。」

詳しい話はこうだ。
この家宝のファーブーツとやらは自宅で保管していたらしい。
当然厳重に鍵をかけた部屋で、しかもファーブーツを入れていた防弾のガラスケースも更に鍵をかけていたらしい。
2週間ほど前、自宅に帰るとこのファーブーツを保管していた部屋の鍵が外され、そうして中にあったガラスケースごとファーブーツは姿を消していた。

その後衛兵の調査でガラスケースだけが、壊された状態で見つかったらしい。
多分鍵を開けることが出来なかったので、壊して中身を取り出したのだろう。
その後のファーブーツの足取りはさっぱりと終えないまま、2週間が過ぎ、痺れを切らしたリエンが探偵に依頼をしに来た、と言うわけだ。

気を取り直したアレクシオはリエンから聞いた話をメモしながら「心当たりは?」と聞く。
「うーん・・・自宅の付近で普段見かけない人が3人うろうろしている事があったみたいです。」
しかしその人物が誰か、までは衛兵では調べられなかったらしい。
まずはその人物をあたるべきかも知れない。

「そのうろついてた人物の特徴は分かりますか?」
リエンは自宅近くの人々に聞いた目撃証言を語り始めた。
「一人目はファーブーツが盗まれたと分かった日より3日ほど前にうちを覗き込んでる・・・様な感じだったと聞いてます。オレンジの髪の遠めで見ても色男らしい風貌だったらしく、オスロの交易所前では顔に傷のある女性とよく一緒にいるのが見かけられたそうです」
アレクシオはその人物にふと思い当たることがあった。
オスロと言う土地柄2人がいてもおかしくはないかもしれない。

アレクシオはまずはある場所へと向かうことにした。

ジェノの港前でアレクシオはやっと目的の2人を捕まえることが出来た。
「あれ?船長さんお久しぶり。」
山のようなベルベットを後ろにいる男にも担がせて、自分は涼しい顔で挨拶したのは椿だった。
「ベルベットの向こうに埋もれて見えにくくなっているのは、少し見えるオレンジの髪から弟のハティに間違いないだろう・・・。
「お揃いで何か用?」
と聞いてきた椿にアレクシオは最近オスロのほうに姉弟2人で行かなかったか、と聞いてみた。
「あ、うん、いったよ。私はフランネル織りに、ハティは戦闘訓練に行ったよね。」
姉の言葉に聞こえてるのか聞こえてないのか「嗚呼、うん・・・」とベルベットの奥から声が聞こえてくる。
セヴァスが自分の持分はさっさと船においてきたらしく、ハティのベルベットを半分受け取ると、やっとハティが一息ついた。

「確かにオスロのほうで姉貴と待ち合わせたことがあるよ。」
それがどうかしたか?と言うハティの顔を見てリエンが
「この人がsyabuzoさんのファーブーツを盗んだ犯人なのね!!!??」
と飛び掛っていきそうになる。
慌てて取り押さえようとしてアレクシオは顎に一発肘を喰らってしまったが、その間にセヴァスがリエンの動きを軽く牽制してくれていた。

取り合えずアレクシオが2人に事情を話し、「で、オスロで個人邸宅とかを訪ねた覚えはないか?」と聞いた。
「元々交易所と酒場以外あんまり寄らないしなぁ・・・。」
と心当たりのなさそうな椿だったが、ハティの方はなにやら落ち着かない様子になっていた。
その様子に気が付いた椿が、キッとハティを睨む。
「ハティ、あんたまさか・・・・」
語気に怒りを感じたハティが慌てて「違う!」と首を振る。
「いや、ちょっと姉貴がフランネル織ってる間暇だったからうろついてたら、立派な邸宅があってさ。ちょっと好奇心もあってのぞいてみたんだよ・・・・ホント、それだけだって!」
言うが早いか、椿の蹴りが勢いよくハティの腹部にヒットした。

鈍い音を立ててハティが地面に昏倒しかけた刹那、セヴァスがその手にあったベルベットだけをきちんと受け止めている。
「人の家を無断で覗くなんて行儀悪いでしょ!」
そういう注意は足じゃなく、口でして欲しい。
切実に願うハティだった。

「・・・で、ハティは犯人じゃないよな?」
ファーブーツの入っていたケースの壊れ方からして、犯人は剣術に長けていると言う可能性が高い。
その点、戦闘職のハティは条件には当てはまる。
一応アレクシオが聞くと、ハティは「冗談じゃない」と首を横に振った。
「第一、玄関の鍵や部屋の鍵は壊れてなかったんだろう?俺には開錠の技術すらねぇよ。」
それもそうだった。
「となると、犯人は開錠技術が結構高いんだな」
ハンスの言葉にアレクシオは頷くと、2人目の特徴をリエンに聞くことにした。

「2人目のうちの近くで目撃された人は緑色の髪の冒険者風・・・に見える人だったそうです。」
リエンの聞いた話によると、2,3日前から家の前をうろつき、なにやら写真を写しているような様子でもあったと言う。
「あ、そうそう、その人。頭から姿を隠す為なのか、シーツをかぶってたそうです。」
「・・・それって・・・・」
ハティが答えを言うまでもなく、2人目の正体は明らかだった。
アレクシオは椿とハティに別れを告げると、次の目的地へと向かった。






リスボンの港近く、船を改造したらしいその建物には「Coal探偵事務所」と書かれた小さな看板が立っていた。
「・・・兄者、いるか?」
アレクシオが声をかけながらドアを叩くと、眠そうな声で返事が帰ってきて、ドアを開ける気配。
中から出てきたのは頭からシーツをかぶったままの、アレクシオの兄、コールだった。
「おー、久しぶり。何か用か?弟よ」

出てきたコールの姿を見て、ついてきたリエンがまた
「緑の髪にシーツ!この人が犯人ね!!!!???」
といきなり飛び掛りそうになり、慌てて止めに入った。
止めに入ったアレクシオに「まさかあなたもグル!?」と飛び掛ってきそうな勢いだったので、とりあえずハンスに首を押さえてもらっておくことにした。
二度も顎に肘を喰らってはたまらない。

コールはアレクシオの兄であり同時に探偵としては一応ライバルでもある。
ただ、仕事があまりかぶらないので、ライバル意識の方はお互い殆どなかったが。
「兄者、ここの所オスロのほうで仕事してなかったか?」
事務所の中に通され、出された飲み物に口をつけるより先にアレクシオは率直に質問を出した。
問われたコールは「何故知ってるんだ?」と不思議そうな顔をしている。

普通ライバル同士、あまり情報をもらすことはしないのだが、そこは兄弟だ、アレクシオは手短にリエンからの依頼の話をすると、「ああ」と納得した様子で、話し始めた。
「なるほど、俺も疑われてるのね。でも、俺は違うよ。」
そう言ってリエンの家のあたりをうろついていた理由を話し始めた。

「さすがに依頼人の名は明かせないけどね。とある職人に頼まれて、リエンさんの家にある『家宝のファーブーツ』とやらがどれぐらいのものか、探ってきてほしい、って依頼だったんだ。」
どうやらファーブーツ職人の間ではsyabuzoのファーブーツと言えばわりと有名らしい。
また、家宝になるぐらいの出来のファーブーツと言うことで、職人としては、それはどれ位の物か気になって仕方がないのだろう。
「まぁ、とりあえず写真だけでもいい、って話だったからね、カーテンの隙間を狙って写真だけ撮らせてもらって帰ったよ。」

その話を聞いたリエンがまだコールに疑いの目を向けている様子だったので、コールはにっこりと笑って言った。
「もうひとつ。これ、話を聞く限り家と部屋のドアの鍵は壊されてなかったんだよね?」
リエンがコクリと頷く。
「でも、ガラスケースの鍵は開けられず、壊されていた。ならここから分かる犯人の特徴がひとつだけあるじゃないか」
コールの問い掛けに一同が首を捻っていたが、アレクシオが思いついたらしい。
「・・・・・・そうか、兄者は開錠の腕がかなり高かったっけ・・・!」
「そう、だから俺だったら玄関も部屋のドアも壊さずに開錠して入ったのなら、当然ガラスケースの鍵も開錠して中身だけ持っていくよ。」
コールの言葉に全員がやっと得心が言ったらしく、息を漏らした。

「そうすると・・・ファーブーツを盗んだ犯人は開錠技術はそこそこで、重い防弾ガラスケースを持ち歩いて、なおかつ粉々に出来るだけの力がある、ってことですね」
リエンの言葉にコールが
「他に誰か怪しいのがいるの?」
と、問いかけた。

3人目の特徴をリエンが話し始める。
「3人目は盗まれたと分かる前日の夜中に、うちの庭の辺りで目撃されてます」
特徴的にはかなり長身で細身のシルエットからすると女性らしい。
「あ、あと、髪は夜目にも鮮やかな赤だったとか。」

その特徴を聞いた途端アレクシオの表情が硬くなり、黙り込む。
「それってあねごっぽいねー。」
アザゼルの言葉にハンスも
「そうか、ジャヴァはその特徴まんまだな」
と相槌を打つ。
「じゃ、行ってみるか」
他の人間がすばやく立ち上がった中、アレクシオの足取りだけが少し重く感じられた。

再びジェノヴァに戻ってきた一行に声をかけてきた人物がいた。
「おう、どうした、お揃いで」
真っ赤な髪を翻して酒場から出てきたのは長身細身をパイレーツコートに包んだジャバウォックだった。
その姿を見たとたん、アレクシオは逃げ腰になるが、今回はそうも行かない。

「おう、ジャヴァ。聞きてぇんだが最近オスロに行かなかったか?」
ハンスの質問にジャバウォックは「いや」と否定した。
「私はここのところずっと海事訓練をジェノ付近でしているからな・・・北には全く行っていない。ドーならオスロへも足を運んでいるが」
それがどうかしたのか?と言う無言の圧力にアレクシオが事情を話す。

「ふむ、成る程な・・・・確かに身体的特徴とその他私に当てはまる所もあるが肝心な点で無理なところがあるだろう」
「あねごは開錠できないもんねー。」
アザゼルの言う通り、ジャバウォックは冒険も多少嗜むが、生物学が中心な為、開錠技術を必要とせず、身に着けていないのだ。
「ハンスの娘の言う通りさ。私では無理な犯行だな・・・だが、もう一人、割合条件に当てはまる人物がいるだろう?先刻まで一緒に酒を飲んでたから、そこの酒場にまだいるはずだ」

ジャバウォックの問い掛けに真っ先に反応したのがハンスだった。
「フライモゥゥゥゥゥゥ!!!」
なにやら叫ぶとそのまま酒場へと特攻していく。

ジャバウォックはその後を追おうとするアレクシオの耳元に唇を近づけ囁くように言った。
「困ったことがあったら、いつでも来るといい・・・・助けてやるぞ?もちろん、報酬は頂くがな」
その報酬が金なのかそれ以外なのか。
怖くて聞けずに自分も走るようにして酒場に逃げ込んでいった。

酒場ではジャバウォックとよく似た女性が酒をあおっていたが、「フライモゥゥ!」という叫び声が聞こえた途端、その身を翻し、ハンスの突進をするりと避けた。
「いい加減まともに名前ぐらい呼べんのか」
あきれた様子で勢い余って壁に激突したハンスを眺めると、フライムは残っていた酒を飲み干した。
空けたジョッキをテーブルの上において後ろにいたアレクシオに気が付いたらしい。
「おう、シオじゃないか。どうした?」
アレクシオはフライムにも最近オスロに行かなかったか、と聞いてみる。

「ああ、行った事はあるぞ。冒険がてらちょっとな。・・・それがどうかしたか?」
もう何度目になるか分からない、リエンの依頼の話をすると、フライムは「それは私には無理だな」とキッパリと言い放った。
「まず第一に確かに私の開錠技術だとちょうどその程度かもしれん。しかし私には防弾ガラスのケースを壊すほどの力は残念ながらないだろうな。」

確かに。
フライムはそこそこ剣術もある冒険家なので、防弾ガラスのケースを持ち出すぐらいの力はあるかもしれない。
しかしそれを壊すとなると・・・・。
「まぁ、少なくとも私程度じゃ無理だろうな。」
その通りである。

「ねぇ、犯人は捕まえられるの!?」
リエンに詰め寄られて、シオは
「・・・もう2,3日調査させて下さい・・・。」と力なく言った。

ため息を付くアレクシオにフライムがそっと耳打ちする。
「ファーブーツの行方がどうしても分からなかったら、姐御に相談してみたらどうだ・・・心当たりがあるみたいだったぞ?」
その言葉は普段なら1にも2もなく飛びつくのだが、相手がジャバウォックとなるとそうも行かない。
報酬が金だったらともかく、それ以外で請求されると自分の身が危険だ。

頭を抱えて考え込むアレクシオをよそに、ハンスとアザゼルは少し離れた席に座り食事とお酒を頼んで、既に晩餐に入っていた。
「ねね、パパ。」
「ん?」
酒を瓶ごと傾けるハンスにアザゼルは不思議そうにたずねた。
「あのね、ふぁーぶーつとってった犯人って一人じゃなきゃダメなのかなぁ?」
その言葉に首を傾げるハンスに、アザゼルが説明を始める。
「んっと・・・まずフライムさんがファーブーツの入ったケースを持っていくでしょ。そんでジェノまで持ってきてあねごに壊してもらうの。そゆ方法じゃダメなのかなぁ?そのあとドーマウスに壊れたケースだけオスロに戻してもらえばかんぺきだよね!」
明らかに事件の真相に迫る謎解きだったのだが、酔っているハンスは「HAHAHA、アザはかしこいな!」と頭をくしゃくしゃと撫でて、一言のみでその意見を聞き流した。
アザゼルもパパにほめられたのが嬉しかったらしく、「エヘヘ」と満足げに笑うと、そのまま食事に戻った。

その後、シオがどうしたのか。
それは本人のみぞ知る。



ちなみに後日のオスロでは・・・・。

「出来た!これこそ究極の・・・硬派の名にふさわしいファーブーツだ!」
「すごい、syabuzoさん!」
「前に作ったファーブーツなんて目じゃないぞ!これこそわが家宝だ!」
「そうね!!さっそく新しい防弾ガラスケース買ってこなきゃ!!!」
どうやら元の家宝のファーブーツはおろか、依頼をしたことすら覚えているか微妙なリエンだった。
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[2006.08.03(Thu) 18:36] 短編小説Trackback(0) | Comments(0)
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