FC2ブログ
TOP > 猫飼育
 ← 副官日誌1 | TOP | 想い。(長編外伝?)

リストマーク スポンサーサイト 

--年--月--日 (--)
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
[--.--.--(--) --:--] スポンサー広告 | Trackback(-) | Comment(-)
↑TOPへ


リストマーク 猫飼育 

2007年03月08日 ()
姐御のところの副官が猫飼育を覚えたので記念(?)に思いついた短編を書いてみました。

実際の所姐御の船では猫飼育が有効になっている事はほとんどないので、もしかすると船員達と一緒に白兵に突っ込んで行ってそうで怖いですg

では読まれる方は下の続きからどうぞー。






「姐御様!ネコを飼いたくありませんか!?」
副官チェシャネコの言葉に「・・・ネコはお前で十分だが」とジャバウォックが真面目な顔で答えると、「違います!」と顔を少し赤くして言い返した。

「この子です!」
チェシャネコが差し出したのは右は青、左は金のオッドアイの真っ黒な仔猫だった。
「可愛いですよね!大きくなればきっと船倉に沸くネズミも取ってくれますよ!どうでしょうか?」
「どうでしょうかと言われてもな・・・お前その猫どこで手に入れてきたんだ?」
ジャバウォックに聞き返されチェシャネコは一瞬言葉に詰まった。

「あ、あの・・・友人に譲ってもらいまして」
「では私が飼えない、と言ったら友人の所に返せるのか?」
「え・・・」
明らかにおろおろとするチェシャネコにジャバウォックはふっと息を吐き出すように笑った。
「チェシャ、正直に言え。」

それでも暫く子猫を抱いたまま黙っていたチェシャネコだったが、やがてポツリと話し始めた。
「すいません、酒場の裏に捨てられてて・・・凄く泣いていたのでつい・・・」
いや別にいいんだがな、とジャバウォックは首をかしげた。
「そもそも何故猫を拾った事を隠したがったんだ?」
その言葉に今度はチェシャネコが「え?」と首をかしげた。

「姐御様、ネコがお嫌いなんじゃないんですか?」
「いや、特に嫌いということはないが」
その答えに益々首を傾げる。
チェシャネコのそんな様子を見てジャバウォックは「嗚呼」と納得したように笑った。

「私がネコが嫌いだと言ったのは執事だろう?」
チェシャネコが頷く。
「はい。いえ嫌いだ、と言ったわけではなく、家には置きたくないようだと・・・・。」
「成る程な。」
ジャバウォックはククッと笑ってチェシャネコの胸元で欠伸をする黒猫の頭を撫でた。

「では家に連れて帰るか。」
「飼ってもいいんですか!」
チェシャネコの嬉しそうな笑顔にジャバウォックは「いいとも」と少し含んだような笑いで応じた。

アパルタメントの部屋の前まで来たところで、ジャバウォックはチェシャネコがドアを開けようとするのをとめた。
「チェシャ、猫をこちらに貸してくれるか?」
言われて子猫を渡すと、ジャバウォックはドアを薄く開け、その間から部屋の中に子猫を滑り込ませた。

「あの・・・」
と何かを聞き返そうとしたチェシャネコに、姐御が唇に指をあて制する。
暫くすると部屋の中から「ギャァァァァ!」と凄い悲鳴が聞こえてきた。
それを聞いてジャバウォックはドアを開き、改めて部屋の中に入った。

部屋に入ると、暖炉の脇に人が倒れている姿が目に入った。
「ど・・・どうしたんですか?執事さん!?」
チェシャネコが慌てたように駆け寄ろうとするが、ジャバウォックは耐え切れなくなったように笑い出した。

「馬鹿だな、嘘などつくからそのような目に遭うのだ。分かったか?」
ジャバウォックの言葉に倒れた執事の口から「すみません・・・」と言うか細い謝罪の声が漏れると、ジャバウォックがまた笑い出した。

倒れた執事の右足には、黒い子猫が楽しそうにかじりついていた。

「さて、ネコに名前を付けてやらないとな。」
「そうですね」
再びチェシャネコに抱かれている黒猫だったが、その前足は何故かずっと獲物を追いかけてる最中のようにブンブンと振っている。
その先にはすっかり怯えて壁に張り付いたような体制になっている執事がいた。
「好かれているな。」
クスリとジャバウォックが笑うと「勘弁してください・・・」と執事が弱々しく呟いた。

「ミストルティン、と言うのはどうだ?」
ジャバウォックの提案にチェシャネコが「綺麗な名前ですね!」と喜んだ。

「伝説の名剣の名だ。戦う船に乗せるには相応しい名だろう・・・・あと、その爪と牙にもな。」
我慢しきれなくなった黒猫が丁度チェシャネコの腕からすり抜け、まっしぐらに執事の方へと駆けていった。
小さいながらも鋭い爪で逃げようとする執事の足を捕らえると、嬉しそうに口を開き執事の足に牙を剥く。

避ける暇もなかったようだ。
「ギ・・・・・ギャァァァァァ!!!」
本日2度目の叫びにジャバウォックが声を立てて笑うと、チェシャネコもクスクスと笑い始めた。
スポンサーサイト
[2007.03.08(Thu) 15:30] 短編小説Trackback(0) | Comments(0)
↑TOPへ


 ← 副官日誌1 | TOP | 想い。(長編外伝?)

COMMENT

COMMENT POST















管理者にだけ表示

Trackback

この記事のURL:
http://edin.blog52.fc2.com/tb.php/31-e424756c
 ← 副官日誌1 | TOP | 想い。(長編外伝?)

PROFILE

CALENDAR  

ARCHIVE

ENTRIES

COMMENTS

TRACKBACKS

LINK LIST

CATEGORY

SEARCH

RSS

Powered By

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。